「あべのハルカス」近畿の経済波及効果は?-大学教授らが予想発表

建設中の日本一高いビル「あべのハルカス」

建設中の日本一高いビル「あべのハルカス」

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 現在建設中の日本一高いビル「あべのハルカス」(大阪市阿倍野区阿倍野筋1)が2014年春にグランドオープンを迎えることで2月12日、「あべのハルカス経済波及効果の予測」をテーマに関西大学・大学院会計研究科の宮本勝浩教授、大阪府立大学の王秀芳客員研究員が経済波及効果などを発表した。

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 報告書では、大阪府における「あべのハルカス」の経済波及効果は、建設の効果も含む初年度は約4,549億円。さらに開業の翌年度からの平年度は約2,410億円で、経済波及効果は長年にわたって毎年大阪を潤すという。近畿全体の経済波及効果は初年度が約4,938億円、開業の翌年からの平年度は約2,587億円の予想。

 あべのハルカス関係者から研究用に入手した資料と、独自に調査したデータに基づいて経済波及効果を推定。「非常に大きい経済波及効果であり、あべのハルカスが、大阪さらに近畿地域全体の活性化に大きく貢献するであろうことを期待させる金額となった」と締めくくられている。

 同ビルは、高さ300メートルで地下5階・地上60階建ての超高層ビル。延べ床面積は約21万2000平方メートル。2011年2月に地上工事を開始し、昨年8月に完成時の高さに到達した。

 フロア構成は、地下2階~14階=あべのハルカス近鉄本店、16階=美術館、18階=金融フロア、17・21階~36階=オフィス(21・22階=メディカルフロア、23階・24階=キャンパスフロア)、19・20・38階~55・57階=大阪マリオット都ホテル、58階~60階=展望台を予定。

 今年6月には、近鉄百貨店阿倍野店が「あべのハルカス近鉄本店」に名称変更して、タワー館部分で先行オープン予定。現近鉄百貨店阿倍野本店はウイング館として改装に入り、順次オープンする。

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