通天閣(大阪市浪速区恵美須東1)で12月27日、新旧干支(えと)の動物同士が対面する「干支の引き継ぎ式」が行われた。
同式は1956(昭和31)年から続く年末の恒例行事。今年で57回目。同塔を運営する通天閣観光の社長と天王寺動物園の園長が干支の動物を代弁して、今年の反省と来年の抱負を、駄じゃれも交えて発表する。
当日は、今年の干支の辰にちなんだタツノオトシゴと来年の干支の巳(み)=ヘビが対面。タツノオトシゴの体長15センチに対し、ヘビはゴールデンパイソンで体長3メートル10センチ・体重17キロの大蛇が登場した。
通天閣観光・西上雅章社長は「辰年の今年は、ロンドンオリンピックのメダルラッシュ、山中教授のIPS細胞ノーベル賞受賞など、明るい事柄もありましたが、エネルギー問題、領土問題、TPP問題など難題も山積。辰まち(たちまち)解決とはいかず、画龍点睛を欠き、腹辰(腹立つ)こともあり、龍(溜)飲を下げることが出来ませんでした」と辰に代わり話した。
天王寺動物園・高橋雅之園長はヘビに代わり、「来年は龍頭蛇尾には終わらせません。大蛇(大丈夫)ぶです。日本の巳来(未来)は巳(Me)にお任せを。蛇道(邪道)な事は一切せずに、ニシキを飾ってみせましょう。ハッピーな事がヘビーローテーションになりますように」と話した。
当日のみ4階展望台で、式に登場したゴールデンパイソンなどヘビ9匹を展示する。16時まで(予定)。