天王寺動物園(大阪市天王寺区茶臼山町)花といこいの広場で9月12日、天王寺小学校3年生の児童42人が、同2年生が6月に植えたニンジンを収穫した。
今年から同園は同校と連携を強め、授業の一環で種まきや収穫を行っている。当日は、児童が天王寺蕪(かぶら)の種まきも行い、収穫したニンジンは高橋雅之園長へ「動物に使ってください」と贈った。高橋園長からは「農薬を使っていないこの野菜は人間が食べてもおいしいと思います」と感謝の言葉を伝えた。
ニンジンは、ヤギとヒツジに児童が餌として与えた。寄ってきたヤギに児童らは歓声を上げた。
同園では、ゾウのふんを専用の処理機で有機堆肥に変え、同広場のサスティナブルガーデンで野菜などを育てている。
レクチャールームでは、阿倍野研究家の難波りんごさんらが講義も開いた。難波さんは「天王寺蕪はこの辺りで多く作られていた。天王寺小学校の校章にもなっている」と児童に説明した。