7月3日に初代から数えて100周年を迎えた通天閣(大阪市浪速区恵美須東1)初の公式バンド「通天交響楽団」に幸福の神様・ビリケンさん(2代目)がメンバーに加わり旅に出ることがわかった。
通天交響楽団は、100周年を盛り上げようと今年1月に同塔で貸し切りライブを行った「イーゼル芸術工房」に通天閣観光の高井副社長が呼び掛けて結成。5月に同塔でライブを開き、通天閣100周年記念ソング「通天閣ラブストーリー」も初披露した。メーンメンバーの8人は4年前から柏原市で一つ屋根の下で暮らしながらストリートライブなどの活動を行っている。
ビリケンさん(2代目)は、同塔に1980(昭和55)年から鎮座していたが、展望台のリニューアルに伴い5月、新調された3代目と交代。同塔では大阪の観光大使としての活動を示唆していた。
6月13日には、高井副社長と同楽団のリーダー・竹下壽晃さんがビリケンさんに「メンバーにを加わってほしい」と「要請」した。竹下さんは「ビリケンさんが笑っていると感じた」という。
竹下さんは「音楽家、小説家、革職人など、さまざまなアーティストがともに暮らし、生き残るための方法としての共同生活を始めた。最もつらい時期に通天閣に支えてもらった」と話す。「ビリケンさんと一緒に車で全国を回ってライブ活動を行うので呼んでほしい」とも。
同楽団は7月3日・15日、展望台でもライブを開催。観覧無料(展望料別)。