大阪三大夏祭りの一つ「愛染まつり」が6月30日~7月2日、寺院「愛染堂・勝鬘院(あいぜんどう しょうまんいん)」(大阪市天王寺区夕陽丘町5)で開催される。
「愛染まつり」は593年に聖徳太子が開いた日本最古の夏祭りといわれ、関西で最初に浴衣を着ることで別名「浴衣まつり」とも呼ばれる。30日に愛染娘12人が宝恵(ほえ)かごに乗って谷町筋をパレードするのが恒例。境内などで、かごを高く上げる「かご上げ」が盛大に行われる。
宝恵かごパレードの際、愛染娘の「愛染さんじゃ~」「べっぴんさんじゃ~」「商売繁盛」の掛け声に担ぎ手がそれぞれ「ほぉえっかぁ~ごっ」と返す。掛け声は大阪府から「21世紀に残したい大阪の音風景」の一つにも選ばれている。
6月14日、応募総数311人の中から愛染娘に選ばれた内谷由加さん、服部仁美さん、山田ひかるさん、桑野藍香さん、鈴木真依子さん、文谷菜生さん、花山真衣さん、安岡愛実さん、 梅山茜さん、渡辺麻乃さんの9人(1人欠席)と外国人枠の2人が同寺院に集まり、浴衣姿で新聞社などを回る広報活動に出発した。
同祭は30日、「あべのマーケットパーク キューズモール」(阿倍野区)3階スカイコートでの出発式で始まり、同寺院まで谷町筋をパレード。境内で「かご上げ」を行う予定。7月1日にはミス愛染娘も選ばれる。
梅山さんは「みんなが楽しめる祭りが好きで応募した。暗いニュースが多いので大阪から元気を分けたい」と話す。