近畿日本鉄道は8月26日、9月10日にデビューする南大阪線・吉野線の観光特急「青の交響曲(シンフォニー)」のプレス向け試乗会を開いた。
青の交響曲は、日本一の超高層ビル「あべのハルカス」が立つ大阪阿部野橋駅と桜の名所・吉野山の玄関口となる吉野駅を結ぶ観光特急。一般車両(6200系)を改造した3両1編成で定員は65人。座席は全てデラックスシート。真ん中の2号車(ラウンジ車両)は革張りのソファを配置し、スイーツやワインなどを提供するバーカウンターも設ける。車窓からは吉野山などの景観が楽しめる。
大阪阿部野橋駅~吉野駅間を1日4便(2往復)運行する。水曜運休。所要時間は約1時間20分で、停車駅は現在の特急停車駅と同じ、大阪阿部野橋・尺土・高田市・橿原神宮前・飛鳥・壺阪山・吉野口・福神・下市口・六田・大和上市・吉野神宮・吉野の各駅。
9月10日に発売した初日分は販売開始後の30秒で第1便、6分で計4便分がそれぞれ完売した。広報担当によると「(これまでの発売分は)休日はほぼ満席で平日は8割程度」という。
料金は、大人=720円(特急料金510円+特別車両料金210円)、小児=370円で、それぞれ普通運賃も必要。大阪阿部野橋駅~吉野駅(片道)は大人=1,690円。特急券は乗車日1カ月前の10時30分から販売する。