近鉄不動産(大阪市天王寺区)は今秋、天王寺公園(同)エントランスエリア「てんしば」に外国人向けのゲストハウスや国際観光案内所などを開設する。同社が4月15日、発表した。
同園近くの日本一の超高層複合ビル「あべのハルカス」(阿倍野区)を管理する同社は昨年10月から、同園のてんしば(エントランス)エリア(約2万5000平方メートル)、バス駐車場(約1160平方メートル)、茶臼山エントランスエリア(約5400平方メートル)を大阪市との協定により管理運営している。期間は20年間。
今年秋に開設するのは宿泊施設(ゲストハウス)、国際観光案内所、バスの待合室機能を有した複合棟。建物は鉄骨造地上3階建て。ゲストハウスは宿泊室が4人~8人収容のドミトリー形式で、ベッド数は約70台。キッチンを併設した交流スペース、シャワールーム、ランドリーを設置する予定。スタッフが多言語対応する国際観光案内所は、インフォメーションボードやフリーWi-Fiを備える。バスの待合室の収容人数は約40人。
同社は「近年増加傾向にある訪日外国人客の来場を促すべく、幅広い利用が期待できる同施設を園内に設けることとし、国際観光拠点としての機能を強化する」という。
同社は併せて、てんしばの開業6カ月間(2015年10月1日~2016年3月31日)の来園者数が前年比約4倍の総計208万9000人だったことを発表した。