通天閣(大阪市浪速区)で12月28日、今年と来年の干支(えと)の動物が対面する恒例行事「干支の引き継ぎ式」が行われた。
同式は現在の2代目通天閣が再建された1956(昭和31)年から続く年末の恒例行事。毎年、本物の動物(辰はタツノオトシゴで代用)同士が対面し、通天閣を運営する通天閣観光の社長などが世相を反映した今年の反省と来年の抱負を動物に代わり、だじゃれも交えて談話で発表してきた。
当日は今年の干支のヒツジ(未)と来年のサル(申)が対面。サルはサル回しの菊千代(雄)で、高飛びなどを行うパフォーマンスで芸達者なところを見せた。
談話は、ヒツジに代わって西上雅章社長が「今年は、ノーベル賞を日本人が2人も受賞し、世界から称賛されることもあったものの、エンブレム問題や免震ゴムやくいのデータ改ざん問題など、いろんな人を巻き込んでメー(迷)惑をかけシープい(失敗)ばっかり、ヒツジ(必死)のパッチで頑張るもヒツジって(しくじって)しまい、羊頭狗肉(ようとうくにく)の年になりました)。ヒツジ(びっくり)ぽんやー」と反省を述べ、サルに代わって菊千代とコンビを組む金光谷麻美さんが「安心してください。来年こそ世界中から日本はサル者(然る者)といわれるよう、猿人(エンジン)フルパワーで『ましら(サルの別名)』のごとく飛び回って見せましょう。何事にもまサル(勝る)勢いをつけて、悪いことがサル(去る)年にします。まさに、モンキー(文句)無しの一年に」と来年の抱負を語った。