天王寺動物園（大阪市天王寺区）で11月29日、ホッキョクグマの誕生日イベントが開かれた。

サケはバフィンが独り占め

　同園で昨年11月25日に誕生した「モモ」（雌）と母親で12月9日に24歳になる「バフィン」の誕生日を祝う同イベント。開園と同時に200人以上の来園客が見学に訪れた。2頭にはパンに砂糖無しのホイップクリームや果物を添えた特製ケーキや年齢が書かれたクッキーを与えた。豚まんで有名な蓬莱（浪速区）が好物のサケも用意したが、バフィンが独り占めして来園客の笑いを誘った。

　「バフィン」と現在は繁殖目的でアドベンチャーワールド（和歌山県）に貸し出している「ゴーゴ」（雄、10歳）との間に生まれた「モモ」は、活発で人気者だったゴーゴに似ておてんばなのが特徴。今年3月に公開されてから多くの人が見に訪れる人気者になっている。

　動物園担当課長の今西隆和さんは「モモちゃんがめでたく1歳の誕生日を迎えた。ホッキョクグマは非常に子育てが難しい動物。バフィンは『超』が付くぐらいの高齢出産で心配していたが、無事に子育てをしてくれた」と話す。

　当初は12月11日に2歳の誕生日を迎える「イッちゃん」の誕生日イベントも行う予定だったが、交互に展示しているバフィンとモモが新しいおもちゃに興奮しすぎたせいか、寝室に戻らなくなったため中止になった。誕生日当日に何らかのイベントを開くという。