あべのハルカス近鉄本店（大阪市阿倍野区）2階ウエルカムガレリアで8月25日、アダプテッドスポーツ・サポートセンター（ASSC、住吉区）が会見を開き、同日を「パラスポーツの日」として制定したと発表した。

車いすテニスプレーヤーの上地結衣選手

　高齢者・障がい者のスポーツに関する調査研究、普及啓発などの活動を行うASSC。2020年に開催される東京パラリンピックの開会式と同じ8月25日を日本記念日協会に申請し、「パラスポーツの日」として認定された。

　当日は、車いすテニスプレーヤーで2015年ウィンブルドン・ダブルスで優勝した上地結衣選手、中西圭三さんが作詞作曲したパラスポーツ応援ソングを歌うヒューマンノートの寺尾仁志代表、天王寺区の水谷翔太区長らが出席した。

　ASSCの高橋明理事長は「パラリンピックは日本人のほとんどが知っているが、観戦したことがある人は少ない。記念日を設けてパラスポーツの魅力を伝えたい。パラスポーツには人間の可能性、生きる力、勇気を感じる」、上地選手は「高校3年生の時に初出場したロンドンパラリンピックに行くまでは競技を続けずに新しいことを始めようと思っていたが、ロンドンに行って観客の盛り上がりや緊張感などすごく大きなものを感じて競技の継続を決めた。東京パラリンピックは自分たちのような世代の選手が活躍する年だと思う。自分たちが引っ張っていけるように頑張れれば」と、それぞれ話す。

　近鉄本店ウイング館8階街ステーションで今月30日まで、障がい者スポーツの写真を展示する。29日はパラ陸上競技100メートル日本記録保持者の高桑早生選手のトークショー（13時～）、ヒューマンノートのミニコンサート（14時～、16時～）も予定する。入場無料。

　天王寺スポーツセンターで30日、パラスポーツ体験会、風船バレーボール2015関西大会も開く。開始時間は10時30分。入場無料。