近鉄電車・大阪上本町駅構内で5月1日、天王寺区が「真田丸」の復元ジオラマを公開した除幕式が開かれた。同日、「天王寺 真田幸村博」のコアイベントも始まった。
大坂冬の陣の激戦地で同区の真田山地域にあったとされる真田幸村が築いた出城「真田丸」をジオラマで再現するプロジェクトは真田家の家紋にちなんだ「六文銭ファンド」と題して寄付を募り、92の個人・企業などから合わせて約400万円が集まった。
ジオラマは京都造形芸術大学の関本徹生教授が制作。形状は最新の研究結果を反映したと言い、大坂城惣構~真田丸~四天王寺・茶臼山までを一つの戦場として再現した。サイズは縦1800ミリ×横1200ミリ×高さ(設置台を含む)1000ミリ。
真田幸村博の実行委員長で同区の水谷翔太区長は「幸村で天王寺を盛り上げようと3年前から六文銭ファンドを始めた。来年は大河ドラマ(真田丸)も始まる。(ジオラマで)天王寺が幸村の街、歴史の街だなと感じ取ってもらえたら」と期待を寄せる。
ジオラマの展示は、今月7日まで上本町駅講内、5月8日~31日はうえほんまちハイハイタウン1階北側出入り口前(同10日のみ上本町YUFURA1階イベントスペース)で行う。6月以降は区内を中心に巡回する予定。
天王寺区は昨年から、大坂の陣400年を記念して同区で戦死したと伝えられる戦国武将の真田幸村をテーマにした「天王寺 真田幸村博」を展開。同日始まったコアイベント「赤備えの章」の会場は上本町周辺となる。飲食店で真田幸村のイメージカラーなどにちなんだメニューを提供する「レッドグルメフェスト」が始まり、うえほんまちハイハイタウンに幸村神社を設けた。最終日の5月10日はハイハイタウンで殺陣パフォーマンス、音楽ライブなども予定する。