大阪市役所(大阪市北区)で6月18日、市営の天王寺動物園にキリン1頭を寄贈した近畿日本鉄道に橋下徹市長から感謝状が贈られた。
寄贈したのはアミメキリン(雌、1歳)で、アメリカの動物園から近鉄が費用負担して購入。同社が事業主の今年3月にグランドオープンした日本一の超高層複合ビル「あべのハルカス」(阿倍野区)から「ハルカス」と名付けた。寄付した趣旨は「天王寺・阿倍野地域の各施設との連携を通して、同地域の活性化を図るため」。
同園では2012年からキリンが不在だったが、昨年4月に姫路セントラルパークから「幸弥」(雄、2歳)をブリーティングローンで借り受け、繁殖目的に雌を誘致しようと協力企業を探していた。キリン舎で今月21日、「ハルカス」を初披露する予定(13時20分から)。
当日はキリン贈呈式が開かれ、橋下市長から近畿日本鉄道の小林哲也社長に感謝状が贈られた。橋下市長は「阿部野はキューズモールができて人の流れが変わり、ハルカスでさらに多くの人が来るようになった。天王寺公園を整備し、エントランスエリアを無料開放するなどの取り組みを進めている」、小林社長は「期待するのは、ノッポ同士のキリンとあべのハルカスが一緒に写真が撮れるビジュアル。地域全体の活性化につながれば」とそれぞれ話した。