大阪市交通局は3月14日、地下鉄御堂筋線・天王寺駅と心斎橋駅で、ホームからの転落事故を未然に防止する目的で転落防止対策員「転落なくし隊」の配置を始めた。
同員は、ホームを巡回して利用客の動向を注視したり声を掛けたりして安全確保に取り組む。各駅で2人を配置する。実施時間は毎日20時~23時30分。
14日は天王寺駅の駅長室前で任命式も行ったほか、同駅で職員がPRチラシ入りポケットティッシュの配布も行った。ホームでは「転落なくし隊」の2人が駅長から指導を受けて巡回を行った。
大阪市営地下鉄では約6年間で273件の転落事故(緊急搬送された人の数)が発生。件数は天王寺駅が21件で最も多く、心斎橋駅も11件で多いので配置を決めた。酩酊状態で事故に遭うケースが多いので夜間に実施することにした。天王寺駅と心斎橋駅は2014年度中、可動式ホーム柵の設置を計画している。設置されると同員の活動は終了する。