通天閣近くのギャラリーカフェ「Kirin（キリン）」（大阪市浪速区恵美須東2）3 階で11月9日、同店近くの商店街・新世界市場を盛り上げようと若手クリエーターが制作したポスター120点を展示する「新世界市場ポスター展」が始まった。

ふんどしを使ったポスター

　新世界市場で昨年11月、電通関西支社（北区）のコピーライター日下慶太さんの呼び掛けで、同社の若手クリエーター29人が研修の一環でそれぞれの店をPRするポスターを制作して展示を始めた。かつては賑（にぎ）わっていたがシャッター街になりつつある同商店街を盛り上げようと企画された。店主の自虐的な言葉を書いたユニークな作品などがさまざまなメディアに取り上げられ、本物のふんどしを使ったポスターが複数回盗まれたことも大きな話題になった。商店街再生の取り組みとして現在、文の里商店街（阿倍野区）でもポスターを制作して展示するなどの広がりを見せている。

　「キリン」は今年9月、アマチュア動物写真家としも活動している東芝泰子さんが気軽にアートを楽しんでほしいと開業。2階では今月16日～12月25日、動物をデザインしたクリスマスカードを展示する「クリスマスどうぶつポストカード展」も開かれる。

　日下さんは「以前から東芝さんより『新世界市場ポスター展』をしてほしいと言われた。いつやるかは文の里商店街ポスター展が開催している今しかない」と話し、「文の里でポスターを見た人が新世界へ、また、その逆も然り。相乗効果でお互いの来客が増えて商店街が元気になるといいなあ。新世界と文の里は近からまとめてポスターを見てほしい。入場料は無料だけど入場料と思ってなるべく商店街で買い物してほしい」と期待を寄せる。

　営業時間は12時～18時。水曜・木曜定休（貸し切りの場合有り）。入場無料。12月25日まで。