関西外国語大学(枚方市、学生数約1万2千人)の国際交流部長にUCLA(カリフォルニア大ロサンゼルス校)歴史学部教授だった平野克弥さん(57)が4月就任した。教授職も兼務して、近世・現代の歴史・政治史を講義する。
平野克弥・国際交流部長兼教授米国では、インディアナ大サンスベントン校、シカゴ・デポール大、コーネル大で教鞭をとった後、UCLAでは13年間在籍した。
客員教授・研究員としてミシガン大、同志社大、京都大、国際日本文化研究所で務めた
平野国際交流部長兼教授は政治思想史専攻。著書に「江戸遊民の擾乱――転換期日本の民衆文化と権力」(シカゴ大学出版会2014年、日本語訳は岩波書店2021年)などがある。茨城県ひたちなか市出身。茨城高校から同志社大法学部政治学科に進み、1990年同大学卒業後、英国バーミンガム大、ロンドン大に留学した。米国シカゴ大でPhd取得。その後、米国でコーネル大、UCLAなど4つの大学で教鞭をとり、今年、関西外大に移った。
関西外大・中宮キャンパス(大阪府枚方市)
関西外大は今年、創立80周年。外国語学部、英語国際学部、英語キャリア学部、国際共生学部、短期大学部がある
関西外大は55か国・地域419大学と協定を結び、2024年度には、1100人の派遣留学生を送り出している(海外留学派遣ランキング第1位・2026年大学ランキング朝日新聞出版)。また1000人の留学生を受け入れている。留学制度の充実度においては国内有数といわれており、国際交流部が事務部門を支えている。「事務手続きのノウハウは国際交流部において50年以上の伝統があり、丁寧に学生の面倒みています」(廣本玲子・国際交流部)
平野氏は「国際交流部は大学の心臓部です。これまでの経験を生かして関西外大にしかない特色あるプログラムをつくり、対話力や決断力のある学生を育てたい」と話している。
国際交流部の事務所で語る平野部長