通天閣前の新世界会館(大阪市浪速区恵美須東1)で8月3日・4日、1回目となる「新世界映画祭」が開催される。
4日は、1部(17時~18時50分)で阪本順治監督のデビュー作で赤井英和さんが主演した「どついたるねん」を上映。2部(19時~)では、あまり上映されていない故・原田芳雄さんが主演で阪本監督がメガホンを取った短編映画「新世界」、武田倫和監督の作品で新世界のお好み焼き店「千両」のおかまママ・ひろ子さんが半生を語った短編ドキュメンタリー「きばりゃんせ」の上映のほか、当初は予定になかった阪本監督などのトークショーも行われる。入場料は1部・2部とも500円で1日通しは600円。
3日には、大阪府立大学准教授で「通天閣 新・日本資本主義発達史」の著者・酒井隆史さんが「映画からみた新世界、これからの新世界」をテーマに講演する。開催時間は19時~20時30分。入場料はカンパ制。
同祭は、「どついたるねん」を見たのがきっかけで岡山から大阪に出て来て、通天閣に3年間勤めたこともある安福奈津子さんらが「映画を通じて新世界のファンになってほしい」と企画した。
新世界町会連合会も開催に協力。若手経営者などで構成する新世界援隊の近藤正孝さんは「新世界は半世紀前、映画館の街だった。それがパチンコ屋に変わって、今では串かつの街になった。新世界と映画は文化として切り離せないなので協力した」と話す。
両日とも、作品名(イベント名)・名前を記入してメール(filmfes2013@outlook.com)で予約を受け付ける。先着順で各回40人程度。