日本一高いビル「あべのハルカス」(大阪市阿倍野区阿倍野筋1)タワー館に6月13日、「あべのハルカス近鉄本店」が先行オープンする。既存の本店部分はウイング館として順次改装に入り、屋上に貸し菜園を設ける。
近鉄百貨店阿倍野本店が「あべのハルカス近鉄本店」に名称を変更し、高さ300メートルのタワー館(地下5階地下60階建て)の地下2階~14階に出店。ウイング館は4階~9階・屋上が今年秋にオープン予定(4階一部など除く)。残りは来年春に予定する「あべのハルカス」の全面開業時にオープン予定。
ウイング館屋上(空の広場)には百貨店初となる貸し菜園も設ける。菜園は約600平方メートルの60区画で維持管理は専門会社に委託する。1区画は約5平方メートルで50区画を貸し出す予定。屋上はタワー館と大階段でつながり、カフェのテラス席なども設ける。
同店は面積比が物販75%・非物販25%で、広場などNPOなどがコミュニティー活動できるスペース8カ所を用意するなど、買い物以外にも立ち寄れる時間消費型ストアを目指すという。
担当者は「貸し菜園は秋にオープン予定だが、風が強い場所などもあり今は実際に種を植えて育つか試している。募集方法や開始の時期は未定。料金は年間で10万円程度を想定している」と話す。