天王寺動物園(大阪市天王寺区茶臼山町)は9月25日、飼育していたボルネオオランウータンの「サツキ」が同日朝に死んだと発表した。
サツキは和歌山で違法飼育されているところを摘発され、大阪税関から保護飼養依頼を受け、1972(昭和47)年に来園。雌で、推定42歳だった。
敬老の日の今月17日には、2009年3月に王子動物園から来た「ミミ」(推定年齢43歳、雄)と共に好物のブドウなどが贈られるイベントが行われ、元気な姿を見せていた。ミミは今月19日に以前いた福岡市動物園へ帰したばかりだった。
同園によると、サツキは今年5月ごろから発咳があったが、抗生物質などの投薬により「ほぼ回復」。前日まで特に目立った異常は認められなかったものの、最近は食欲が低下していたという。死亡原因については、現在調査中という。