今年共に100周年を迎えた新世界（大阪市浪速区恵美須東）と奈良・黒滝村が交流を深め、新世界などで活動するシンガー・ソングライターむんむさんが黒滝村の曲を制作した。

黒滝・森物語村で歌うむんむさん

　むんむさんは昨年6月、新世界の串カツをPRするキャラクター「くしたん」のテーマソングの公募で78作品から選ばれた。以来、新世界でのイベントにたびたび参加。新世界100周年を記念した曲「てんこもり新世界100」も制作。同じく100周年を迎えた黒滝村の曲を作りたいと、新世界100周年実行委員会のメンバーに直訴して実現した。

　9月23日、新世界の「グリルDEN-EN」で毎週日曜に開かれているライブイベントで、むんむさんが黒滝村の曲「おいでよ！黒滝村」を初披露。その後、黒滝・森物語村で催された、ろうそく約2000本に灯りをともすイベント「燈花会」にも参加。CDを同村に手渡したほか、集まった村民など約50人の前でも歌った。

　黒滝村は共に今年100周年を迎えることで「何か一緒にできないかと」と新世界に提案。7月に村長が浪速区役所を表敬訪問。7月28日・29日の「新世界100年まつり」、9月9日の「ナニワ区民まつり」にも参加。コラボ商品として、「しし串」「しか串」を共同開発。黒滝・森物語村内の山幸工房で販売。新世界の店でもイノシシなど村の食材を使った料理の提供を予定している。

　辻村源四郎黒滝村長は「歌は聞いた人の評判がとても良かった。道の駅などの施設で流したい」と話す。