通天閣を中心とした新世界一帯で5月25日~27日、複合アートイベント「ツムテンカク2012」が開催され、ユニークな約30のプログラムが展開された。
来場客を驚かせたのは、等身大のミノムシに扮(ふん)した「蓑虫なう」。インスタレーション・アーティストの角野晃司さん(33)が新世界市場の高さ約5メートルのアーケードに足かけ2日間共、6時間続けてぶら下がった。ツイッターでつぶやいたり子どもに質問攻めに合う場面も。ぶら下がった状態でインタビューに答えた角野さんは「(このパフォーマンスを)始めたのは2年前から。トイレは我慢する。体を張っているのを見てほしい」と話す。
会場を盛り上げたのは、個性豊かな大阪の「おばちゃん」7人の「七人のオバハーン」。ヒョウ柄、アニマルプリントの服で登場すると人だかりができた。
そのほか、串カツ店の屋上に特設した組み立て式茶室「どうらく庵」で、大阪の赤いアーティスト・浜崎健さんが茶会を開いた。
同イベントは昨年に引き続き2回目。アーティストなど約200組が参加。今年は25日・26日にあべのマーケットパーク キューズモール(阿倍野区)でワークショップも開いた。
会場では、さまざまなアート作品の展示、ライブイベント、飲み食べ歩きバルイベントなどが催され終日にぎわいを見せた。地元商店主からは「予想以上の規模のイベントだった」の声も。