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通天閣の恒例行事「干支の引き継ぎ式」 駄じゃれ口上発表

(左から)天王寺動物園・向井猛園長、通天閣・西上雅章会長(天王寺動物園で12月23日 通天閣観光提供)

(左から)天王寺動物園・向井猛園長、通天閣・西上雅章会長(天王寺動物園で12月23日 通天閣観光提供)

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 通天閣(大阪市浪速区)を運営する通天閣観光(同)が12月27日、年末の恒例行事「干支(えと)の引き継ぎ式」の口上を発表した。

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 「干支の引き継ぎ式」は、1956(昭和31)年から続く大阪の名物行事。今年の干支と来年の干支にちなんだ動物が対面し、双方の動物に代わって駄じゃれを交えた今年の反省と来年の抱負を発表する。今年はこれまでと違い、新型コロナウイルス感染症の感染拡大防止で、天王寺動物園(天王寺区)トラ舎前で12月23日に行われた口上をユーチューブで公開した。

 発表された今年(丑年)の口上は、「今年は、松山英樹のマスターズ優勝や東京オリンピック パラリンピックの日本人選手のメダル獲得ラッシュ、藤井聡太の史上最年少四冠達成、大谷翔平のMVP選出など、モーり沢山(盛りだくさん)な年でした! しかし、明るい話題の一方でモーたまらん。全国各地の集中豪雨や海底噴火の軽石被害、長引く新型コロナウイルス感染症の収束に振り回されました。ギュウギュウにならないようにと、黙食やマスク会食していたものの、路上飲みも発生してしまうなど、ギュウくつ(窮屈)な一年でした。コロナとの闘いはまだ終わっていません。引き続き安心な生活を願う者どうし(同士)、ご協力モーし(申し)上げます!」。

 来年(寅年)の口上は、「コロナ収束に向け、牛歩の歩みではなく千里往って千里還る勢いで虎口(ここう)を脱し、コロナ収束にトライし、景気回復・環境問題改善をめざしましょう! 来年こそは、コロナ感染者増もタイガーい(大概)にして欲(ほ)しいです! 収束に向け、目先の感染者数にトラ(囚)われず、虎視眈々(たんたん)と日々精進して参ります。GoToトラベルも再開して、トラブルの無い、安全な日常が戻ってくるのを祈っています。毎日えガオー(笑顔)で過ごし、おめでタイガーな年になりますように!」(以上、原文ママ)。

 併せて、通天閣観光は「毎年の事ながら改めて皆さんに愛されている年末の風物詩であることを実感し、新型コロナウイルスが終息した暁には、今年の分まで来年は盛大に『干支の引き継ぎ式』を開きたいと思っている」というコメントも発表した。

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