天王寺動物園(大阪市天王寺区)で8月2日、ホッキョックグマに魚をプレゼントするイベントが開かれた。
地球温暖化により絶滅が危惧されるホッキョクグマを応援することで「STOP! 地球温暖化」のメッセージを発信する「シロクマキャンペーン」の一環。主催は発泡スチロール協会(東京都千代田区)。14回目となる恒例イベントだが、7月19日に行われた氷柱プレゼントのイベントと同様に新型コロナウイルス感染症対策で休園日に実施して、同園のユーチューブチャンネルでライブ配信を行った。
当日は、ホッキョクグマのイッちゃん(雌、7歳)用にサケまるごと1匹を、昨年11月25日に生まれたホウちゃん(雌)用に骨抜きした三枚下ろしのサケを、それぞれ用意した。イッちゃんがサケを食べている隙にホウちゃんにサケを与える予定だったが、イッちゃんが食べているサケをホウちゃんが横取りする想定外の展開になった。サケを食べるのが初めてのホウちゃんの安全に配慮して用意した三枚下ろしのサケはイッちゃんが食べた。
向井猛園長はホウちゃんがイッちゃんのサケを横取りしたことについて、「イッちゃんが大人になったのか、ホウちゃんが大人になったのか。せっかくホウちゃんのために僕も(サケの)骨抜きをやりましたが、必要なかったですね」とほほ笑む