新ロイヤル大衆舎による大阪公演「王将」3部作が6月11日~13日、近鉄アート館(大阪市阿倍野区、あべのハルカス近鉄本店ウイング館8階)で上演される。
新ロイヤル大衆舎は、2017(平成29)年に福田転球さん、大堀こういちさん、長塚圭史さん、山内圭哉さんの4人が「日本の演劇を明るく照らす」というキャッチフレーズを掲げ結成。同年4月に「王将」3部作をわずか80席足らずの下北沢の小劇場「楽園」で上演した
「王将」は、大阪で生まれた天才棋士・坂田三吉の生涯を描いた北條秀司の傑作で、1947(昭和22)年に新国劇で上演され、50年に第2部、第3部として続編2作が執筆された。演劇にとどまらず、数々の映画や歌謡曲として人気を博した。
同公演は、構成台本と演出を長塚さんが務め、福田さんが坂田三吉を演じる。現在は、神奈川芸術劇場アトリウム特設劇場で公演が6月6日から行われている。
5月24日に行われたオンライン会見で、長塚さんは「王将は映画(阪東妻三郎主演)を見て引かれた。初演でやったときに手応えがあった。神奈川で特設会場の厳しい条件の中でも上演できている。大阪に持っていくことができたら、かなり楽しんでもらえる自信がある」、大堀さんは「大阪でやらなきゃ意味がないと初演の時から話していた」、福田さんは「大阪に坂田三吉というヒーローがいたことを知ってほしい」、山内さんは「どうせやるなら天王寺でやりたかった。帰りに通天閣が眺められる」と、それぞれ大阪公演への意気込みを話した。
出演は、福田転球さん、大堀こういちさん、長塚圭史さん(1部のみ)、山内圭哉さん、常盤貴子さん(1部・3部のみ)さん、江口のりこさんほか。
公演時間は、11日=1部12時、2部15時30分、3部19時、12日=1部11時、2部14時30分、3部18時、13日=1部11時、2部14時30分、3部18時。観覧料金は一般=6,500円、25歳以下=4,500円、1日通し券(3部作セット)=1万8,000円。
※新型コロナウイルス対策により、公演が全て中止となりました。(6月1日発表)