銭湯「湯処あべの橋」(大阪市阿倍野区阿倍野筋1)は「防災の日」の9月1日、営業前に「防災銭湯」と題した避難訓練を行った。
営業中に大阪市南部を震源とする震度6の地震が発生したと想定した避難訓練。参加者29人は着衣のまま浴室で待機し、従業員は地震発生を大声で伝えたり、誘導したりする訓練を展開。阿倍野消防署による水消火器訓練も行った。
「防災銭湯」は、銭湯を紹介するサイト「銭湯・奥の細道」の管理人・原沢聡志さんが企画し、昨年の「朝日温泉」(住吉区)を皮切りに今回が5カ所目の開催。原沢さんは「東北や熊本の銭湯の人から災害の話を聞いていたが、そういうものが記録に残ってなかったり、次につながってなかったりしたのでマニュアルを使った。どこの銭湯も設備が違うのでどこで実施しても効果がある」と話す。
おかみの森和子さんは「銭湯は皆さんが裸なので、どうやって逃げたら良いか、どうやって私たちが誘導したら良いかをやりたかった。すごい勉強になった」と振り返った。