阿倍野区民センター(大阪市阿倍野区阿倍野筋4)大ホールで1月28日、同区の劇団KIOの創立40周年記念公演「はらいっぱい」が上演される。
1971(昭和46)年に3人で創立した同劇団。当初は幼稚園で着ぐるみを使ったショーを行い、徐々に劇団員が増え、全国の小中高の学校を中心にさまざまな演目で公演。今では年間約200の公演をこなす。2000年から小劇場「ロクソドンタブロック」(同区阿倍野筋2)も運営。昨年は、国際児童青少年芸術フェスティバル「TACT/FEST」を5年目にして初めて阿倍野区・天王寺区で開催、フランスではカナダの団体と共同で公演した。
劇団員が総出演する「はらいっぱい」は、中立公平芸術監督が劇作・演出・作曲を手掛け出演。主役には、中立さんの娘で初めて舞台に出る高校3年生のTolikaさんを抜てき。インドネシアのガムランユニット「ハナ★ジョス」も参加する。
正体不明の大きな魚が現れた村の混乱から、母親に捨てられて育った少女の成長を描くストーリー。
40周年を迎え、中立さんは「親が始めた劇団で存続が危ぶまれたときに入団した。当時はロックバンドをやっていたので、子どもの前で演じることは考えていなかったが、子どもは面白くなければ表情が素直に出るので緊張感があって楽しい」とし、「フェスティバルを阿倍野区で開催したときに記念公演もしたいと思った。今後は人を呼び込む活動をしたい」と意気込む。Tolikaさんは「幼いころから見ていた『はらいっぱい』が一番好きな作品。多くの人に見てほしい」と期待を寄せる。
開演は14時。チケットは、大人=2,500円(前売り2,000円)、子ども(4~18歳・高校生まで)=1,300円(同1,000円)。イープラスまたは同劇団のホームページで販売している。