近鉄グループホールディングス(大阪市天王寺区)は10月11日、近鉄・都ホテルズ(同)・近鉄百貨店(阿倍野区)と共同でチャットボット(自動会話システム)を活用した「近鉄バーチャルコンシェルジュ」サービスを始める。
同サービスは、近鉄グループ内に実在する達人の知識を取得した仮想のコンシェルジュがウェブサイトのチャットボットを通じて商品選びをサポートするもの。利用料は無料(通信費は利用者負担)。商品は近鉄百貨店ネットショップで購入することができ、あべのハルカス内の近鉄百貨店本店などの売り場でも扱う。
第1弾は、伊勢志摩サミットの日本ワイン選考委員会メンバーだった志摩観光ホテルのチーフソムリエ・杉原正彦さんを「近鉄ワインの達人」、あべのハルカス近鉄本店の利き酒師・青山修一さんを「近鉄日本酒の達人」として、それぞれ採用した。当初の取扱商品数は、ワイン約120種類、日本酒約100種類。
近鉄グループホールディングスの山本寛事業開発部長は10日に行われた会見で、「今後はグループの観光・旅行事業、不動産事業などさまざまな分野で活躍している人物を近鉄の達人として選び、取扱商品やサービスの販売促進につなげたい」と話し、「AI(人工知能)、ロボットなどの最新テクノロジーの要素を取り入れ、リアルとネットを融合した新たな価値の創出を目指す」とも。