近鉄アート館で「エミィ賞グランプリ」 故・牧野エミさんをリスペクト

牧野エミさんのパネルを囲む(左から)東野ひろあきさん、升毅さん、わかぎゑふさん

牧野エミさんのパネルを囲む(左から)東野ひろあきさん、升毅さん、わかぎゑふさん

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 あべのハルカス近鉄本店(大阪市阿倍野区)の近鉄アート館で6月5日、同所で11月20日に本選会を行う「エミィ賞グランプリ2017」の記者会見が開かれた。

実行委員長の升毅さん

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 エミィ賞は、2012年に肝臓がんで亡くなった女優・牧野エミさん(享年53)をリスペクトして企画。昨年はABCホール(福島区)で開かれた「エミちゃん祭り」の中で初開催し、劇団ユニット「スイス銀行」が優勝した。

 牧野さんは、1985(昭和60)年に升毅さんらと演劇ユニット「売名行為」を結成。1991年には同ユニットを解散し、「劇団MOTHER」を結成して近鉄アート館で旗揚げ公演を行った。2009年からはABCラジオ「ドッキリ!ハッキリ!三代澤康司です」に出演していた。

 今回のコンテストは「ポップでクール、スタイリッシュで面白いコメディエンヌを選出していこう」というもので、前回とは異なり一般公募する。本選会で最優秀コメディエンヌにエミィ賞、最優秀作品に作品賞を授与する。実行委員長は升毅さんが務める。

 会見には升さんのほか、放送作家・脚本家の東野ひろあきさん、作家・演出家のわかぎゑふさんの実行委員が登壇した。

 升さんは「エミィ賞は僕たちだけでは形になりにくいものを近鉄アート館から声を掛けていただいた。(応募者の)パフォーマンスは歌、ダンス、演劇でも何でもいい。型破りな人に出てほしい」と話し、近鉄アート館については「ホームグラウンドと思っていた。演劇で使えなくなったことは悲しかったが、3年前に復活してすぐに『一郎ちゃんがいく。』を(上演)するほどの思いがある。(牧野さんとは)仕込みから本番を迎えるまでの時間を過ごしたことを思い出す」と振り返る。

 東野さんは「エミィ賞は女優でコミカルなことができ、シュッとしたおもしろい人を選ぶ。今風のスタイルでいい」、わかぎさんは「素晴らしい女優さんを探している。可能性のある人がいい。普段は劇団とか出られなくても、これがきっかけではじけたら」と、それぞれ話す。

 応募資格は女性または「女性としての参加者をフィーチャーする」5人までの団体または個人。年齢は20歳以上53歳以下。応募方法は応募フォームからプロフィルを送信し、5分以内の映像をユーチューブにアップ(限定公開)してアドレスを送る。募集期間は7月20日~8月20日。

 9月20日に予選進出者(20組)を発表。10月21日にスペース9(近鉄本店)で予選会を行い本選進出者6組を決定。11月20日に近鉄アート館で本選会を開く。本選会の観覧料金は3,500円(前売り3,000円、10月22日発売)。

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