ミックスジュース発祥の店として知られる新世界・ジャンジャン横丁の純喫茶「千成屋珈琲」(大阪市浪速区恵美須東3)が5月29日、復活オープンした。
同店は、1948(昭和23)年に創業した果物店が前身。初代店主・恒川一郎さんが発案したミックスジュースは大阪の名物として広まった。2015年から3代目店主・恒川豊子さんの体調不良で休業し、2016年夏には閉店を知らせる貼り紙が掲出された。
今回の復活は、新世界になじみがあるPR会社経営の白附克仁さんが「新世界の伝統のともしびを消したくない」との思いから、恒川豊子さんの長男と話し合いを重ねて復活することになった。運営は「CHEESE CRAFT WORKS」などを展開するLIFEstyleがバックアップする。
今回の復活に合わせ、空き店舗だった隣の場所に創業者の原点となる果物店を継承した「千成屋フルーツパーラ」を併設。店舗面積は計14.94坪で、席数は27席(パーラ11席含む)。「元祖ミックスジュース」(500円)のほか、新たなメニューとして「ミックスフルーツサンド」(1,250円)、「鉄板ナポリタン」(750円)、「贅沢(ぜいたく)ミックスジュースソフトクリーム」(500円)、「イチゴパフェ」(950円)、「プリンアラモード」(620円)、「ミックスジュースかき氷」(950円)などを提供する。
4代目店主となった白附さんは「千成屋ミックスジュースを大阪の文化として日本、世界に発信してきたい」と話す。
営業時間は9時~21時(金曜・土曜・祝前日は23時まで)。