山阪神社(大阪市東住吉区山坂2)で7月20日、夏祭りが始まり、地車囃子(じぐるまばやし)が60年ぶりに復活した。
地車囃子が60年ぶり、獅子舞巡行が40年ぶりに、それぞれ復活。3年に1回しかみこしが回ってこず、囃子も聴かれないことを寂しく思っていたという同神社近くに住む匂梅文彦さんが企画。「山坂地車囃子会」を立ち上げ地元の子どもたちと半年前から練習するなどして備えた。太鼓は「舞昆のこうはら」が寄贈した。
当日は多くの地元の人たちが見守る中、子どもも加わって地車囃子を演奏。演奏が終わると大きな拍手が起きるなど終始和やかな雰囲気だった。
紅梅さんは「地域の子どもが学校区を越えた交流ができ、当時(60年前)のにぎやかなお祭りが復活できた。今の気持ちはやっと当日を迎えた喜びだけ。後は無事に終わることができれば」と話す。山阪神社地車囃子会では地域の人なら年代を問わずに参加を呼び掛け、長く継続することを目標にしている。
最終日の同21日は獅子舞巡行(16時~17時30分)、地車囃子(17時30分~20時30分)を予定する。