大阪市立大阪ビジネスフロンティア高等学校(大阪市天王寺区)で4月26日、元プロ野球選手の小宮山悟さんが同校野球部を指導した。
天王寺区が本年度から始めた「レジェンド・イン・ハイスクール事業」の一環で実施。スポーツの分野で優れた実績を残した人から技術指導などを受けることで、技術の向上だけでなく、夢に挑戦する意欲とチャレンジ精神あふれる人材を育成することを目的にしている。同校野球部への指導は年間10回程度を予定する。
同校は天王寺商業・市岡商業・東商業の3校を統廃合して2012年度に開校。3校とも野球部はグラウンドが狭いなど恵まれない環境だったといい、統廃合してからも夏の高校野球選手権大阪大会は未勝利。今月29日に春季大会で強豪校の履正社(豊中市)との対戦を控える。
当日は、小宮山さんが約2時間に亘って同部員15人にピッチング、バッティングなどを指導した。取材に応じた小宮山さんは「今見る限り必要なことを伝えた。理解して良くしようという気持ちになれば良くなると思う」と話し、「(履正社とは)置かれている環境が違うので太刀打ちできかもしれないが、慌てさせることはできると思う」とも。
天王寺区の水谷翔太区長は「チャレンジ精神を持って頑張っている子どもたちを応援しようと企画した。(同校野球部は)まずは夏の1勝。生徒指導に長(た)けている人を吟味し、ほかのジャンルにも広げたい」と話す。