四天王寺参道に12月17日、和紙専門店「和紙のお仕立荘」(大阪市天王寺区大道1、TEL 06-6796-8684)がオープンした。
1948(昭和23)年創業で和紙卸商のオオウエ(同区)が手掛ける同店。もともと同社の倉庫で、店長を務める大上博行さんが和紙をテーマに同エリアの活性化を目的目的として昨年まで月1回、「そら-四天王寺は謡う-」と題したイベントを開いてきた場所に開いた。
1階では、昨年デザイナーと印刷所とコラボして立ち上げた、和紙を使った商品のブランド「off」の便せん、お年玉袋などを販売。さまざまな表紙と和紙を選んで店内の製本機で製本するノートも用意するほか、活版印刷機、断裁機なども導入した。2階は和紙を使った商品化に向けた商談やワークショップを開く場所にするという。
大上さんは「商品は全て自社のもの。ここでデザイナーとコラボして新しい商品ができれば。世界遺産になったのは和紙を作る側だったので、こちらは和紙を使う側の伝統・文化を伝えたい。和紙のことを知ってほしいというのは、(これまでで開いてきた)『そら』と気持ちは同じ。和紙を使いたいと思う人が集まる場所になれば」と話す。「一般向けに店を構えるのは初めてなので、お客さまの要望を卸にも生かしたい」とも。
営業時間は11時~18時。日曜・祝日定休。