天王寺公園(大阪市天王寺区茶臼山町)内の日本庭園「慶沢園」が8月26日から、改修工事で一時閉園する。同14日、天王寺動物公園事務所が発表した。
1918(大正7)年に完成した慶沢園は、住友家が1926(昭和元)年に大阪市へ旧本邸(市立美術館の場所)や茶臼山と共に寄付した。面積は約1万9800平方メートル。1999年に風致景観が優れている名勝として市の文化財指定を受けた。
改修工事は日本庭園の魅力を高めることなどを目的に園路、縁石、休憩所の四阿(あずまや)などの補修、手すりの設置、照明灯やポンプ設備の改修、樹木の捕植などを行なう。本格的な整備は1960年ごろ以来という。
慶沢園は、今年3月にグランドオープンした日本一の超高層ビル「あべのハルカス」が池に映る「逆さハルカス」が撮れることも話題になっている。今回の改修工事では、休憩できる場所からハルカスが眺めやすくするなどの案が出ているという。
工事中も天王寺公園の入園は可能。改修工事は来年3月31日までを予定する。