あべのハルカス(大阪市阿倍野区)25階の会議室で5月3日、池田理代子さんの講座「漫画家として声楽家として生きて『ベルサイユのばら』作者のあきらめない人生」が開かれた。
講座は、同ビルのサテライトキャンパスなどで入居する4大学と企業や地域などと連携して学びの場を提供するプロジェクト「ハルカス大学」の一環。4月13日に行われたエジプト考古学者・河江肖剰さんの講座「ピラミッド発掘の最新情報」で始まった。4、5月はオープニング記念講座を行い、四天王寺大学が提供する「四天王寺の信仰と芸能-ハルカスから時空を超えて-」(5月17日)も予定する。
池田さんの講座は当初、50人ほどの規模で開く予定だったが「立ち見でいいから参加したい」などの要望があり、人数増加分を含めて抽選で選ばれた約90人が参加。参加者は「ベルサイユのばら」ファンと見られる女性が大半だった。
池田さんは、学生時代に漫画家として活動を始めたことや47歳の時に音楽大学に入学して声楽家になった経験談などを披露した。「人生はどんな風に生きても後悔が残るもの。一番怖い後悔はあの時にやろうと思えばできたのに私はしなかったと死ぬ前に思うこと。やりたいことがあって条件が整えば前に踏み出すべき。夢に遅すぎることがないというのはうそで、夢にも締め切りはある」と参加者にエールを送った。