通天閣(大阪市浪速区恵美須東1)地下の「通天閣わくわくランド」で12月27日、年末の恒例行事「干支の引き継ぎ式」が開催され、ヘビ(己)とウマ(午)が対面した。
現在の2代目通天閣が再建された1956(昭和31)年から続く恒例行事で今回が58回目。今年と来年の干支の動物が対面して、同塔を運営する通天閣観光の社長と天王寺動物園の園長が世相を反映した今年の反省と来年の抱負を動物に代わって駄じゃれを交えて発表する。
当日は、ヘビが体長約4メートルのゴールデンパイソン、ウマが体高約1メートルのポニーが登場。動物は移動動物園の堀井動物園(滋賀県)が用意。今月20日にオープンしたばかりの「通天閣わくわくランド」に多くの見物客が訪れた。
天王寺動物園の高橋雅之園長は今年のヘビに代わって「今年巳年は、アベノミクスや東京オリンピック招致など、長らく低迷の続いたわが国にとって明るい話題もありましたが、とぐろ巻く現状は、いまだ真の再生には程遠く、原発、汚染水、尖閣とヘビーな事が多すぎて、じゃじゃじゃ(じぇじぇじぇ)な一年でした。蛇足ながら、蛇険(邪険)にならずに頑張ったけど、もうここいらで、ジャ・エンド(The End)」。通天閣観光の西上雅章社長は来年のウマに代わって「来年は、消費税アップもありますが、駆け馬にむち打ち馬力を出して、政治・経済・外交と、全ての手法が馬勝った(うまかった)となりますように。馬い返しだ(倍返しだ)の上をいく、ウマい返し(うまい返し)で名馬面(名場面)で馬てなし(おもてなし)します。そして、アベノミクスの好景気は…いつくるの?馬でしょ(今でしょ)」と、それぞれ話した。