来春に全面開業予定の超高層複合ビル「あべのハルカス」(大阪市阿倍野区阿倍野筋1)タワー館で6月13日、百貨店「あべのハルカス近鉄本店」が先行オープンした。
同店はタワー館の地下2階~14階部分に出店。今回の先行オープンで近鉄百貨店阿倍野本店から名称を変更した。3フロアに44店が出店するレストラン街「あべのハルカスダイニング」、洋菓子・和菓子の61店などが出店する「あべのフードシティ」など。現在の本店部分はウイング館として順次改装に入る。全面開業時の営業面積は10万平方メートル(タワー館部分は5万7000平方メートル)で百貨店では日本最大となる。
当日は開店前に約100人が並び、開店時刻を50分繰り上げた。スイーツなどが集まるデパ地下などがにぎわっていた。一番乗りは京都から来た中村進也さんで「一番乗りを狙って5時に来た。レストラン街が楽しみ」と話した。
昨日は、カード会員など約40万人に招待状を送ったプレオープンが開かれたが、入場するまでに約2時間待ちとなったほか、安全を考慮してエスカレーターを一時停止するなどの混乱が起きた。
同ビルは地上高さ300メートル(地下5階地上60 階建て)で、横浜ランドマークタワー(神奈川県横浜市)の296メートルを抜き、日本一高いビルになる。近鉄・大阪阿部野橋駅や全面開業時にはホテル、展望台、美術館、オフィスなどで構成する。
近鉄百貨店では、年間予想来店客数4500万人、初年度(全面開業後)の目標売上高(百貨店の売り上げと専門店の賃貸収入の合計)1,190億円を、それぞれ見込んでいる。