近畿日本鉄道(大阪市天王寺区上本町6)が来春に全面開業を予定する日本一高いビル「あべのハルカス」(阿倍野区阿倍野筋1)のオフィスに約30社の申し込みがあり、約8割が内定していることがわかった。
同ビルは、高さ地上300メートル、地下5階地上60階建て。タワー館と既存の近鉄百貨店阿倍野本店が営業するウイング館で構成。オフィスはタワー館の17階・18階・21階~36階部分。ワンフロア面積が2400平方メートル(730坪)で、オフィス階の総面積は約6万2000平方メートル。
17階はオフィスロビーでカフェ、コンビニエンスストア、近鉄が運営する「近鉄ほいくえん ハルカス」、18階は金融フロアで池田泉州銀行・外貨両替ショップ、21階・22階はメディカルフロアで大阪市立大学医学部付属病院の「先端予防医療センター(仮称)」や13診療科目のクリニック、23階・24階はキャンパスフロアで大阪大谷大学、四天王寺大学、大阪芸術大学、阪南大学のサテライトキャンパスを、それぞれ予定する。
そのほか、タワー館部分に6月13日に先行オープンする百貨店「あべのハルカス近鉄本店」、近鉄・大阪阿部野橋駅、大阪マリオット都ホテル、美術館、展望台などで構成する。
担当者は「オフィスの申し込みは大阪南部の会社が多い。予定より順調に進んでいる」と話す。