新世界全域などで5月24日~26日、デザイン&アートイベント「ツムテンカク 2013」が開催され、最終日の26日は大阪のおばちゃん集団「オバチャーン」も登場し盛り上がった。
オバチャーンは2011年から活動している大阪のおばちゃんユニット(昨年、名称変更)。個性豊かな総勢47人で、ヒョウ柄などアニマルプリント柄の服装で大きな声で話す。コンセプトは「絡んでくるアイドル」。昨年10月にiTunesでデビュー曲「オバチャーンのテーマ」を配信し、ユーチューブでの再生回数は4万を超えている。イベント参加やテレビ出演などの活動を行っている。
当日はメーンで活動する「神セブン」と言われる7人を含む12人が登場し、訪れた人から撮影攻めに合う場面も。メンバーが応じる人生相談コーナーも行った。若い夫婦は「家を買おうと思ってている」と相談すると、「奥さんが働くのが先や」とアドバイス。さまざまな悩みを打ち明ける人が訪れたが、ほとんどの相談者が途中から「オバチャーン」からの質問攻めに合っていた。相談者は「元気のパワーをもらった」と話す。
同ユニットの総合プロデューサー・日座裕介さんは「大阪のおばちゃんはコミュニケーション能力が高く、元気になれて地域活性化につながる。特に若い人から人気がある。今年8月には新曲を出したい」と話し、「神セブンの平均年齢は63.5歳だが、さば読んでそうな人もいる」とも。
同イベントは、2011年に始まり今回が3回目。アート作品の展示、パフォーマンス、ワークショップ、飲み食べ歩きバルなど約25のプログラムを展開。クリエーターなど約200人とボランティア延べ約90人が参加。ゾンビに扮(ふん)した約100人が突然踊り出すフラッシュモブなどで盛り上がった。
実行委員長の藤田剛さんは「大阪にデザインとアートを根付かせたいのが開催の目的。今年はクオリティーの高いものに絞った」と話し、「続けていきたいが、収益性を持たせないと」とも。