通天閣地下劇場が6月閉鎖決定-叶麗子さんらが存続求めるも

通天閣の西上社長に歌謡劇場の存続を求め土下座する叶麗子さん

通天閣の西上社長に歌謡劇場の存続を求め土下座する叶麗子さん

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 通天閣(大阪市浪速区恵美須東1)を運営する通天閣観光は5月18日、地下劇場(スタジオ210)についての会見を開き、当日行われた取締役会で6月末で終了することを決定したと発表した。

叶麗子さんが通天閣・西上社長に集まった署名を渡す

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 劇場は現在、松竹芸能が毎週土曜・日曜に漫才・落語などの寄席「通天閣劇場TENGEKI」、月曜にNHK連続ドラマ小説「ふたりっ子」に登場するオーロラ輝子のモデルになった歌手・叶麗子さんなどが出演する「通天閣歌謡劇場」が1989年から開かれている。

 松竹芸能は今月15日、TENGEKIは道頓堀の角座跡に7月末オープン予定の「道頓堀角座」に移すことと、歌謡劇場を週1回(月曜)もしくは2回(土曜・日曜)開きたいとする最終案を通天閣に出していた。

 当日は、取締役会の前に叶さんが通天閣観光の西上雅章社長にファンが始めた署名活動で集まった約700人分の署名を渡し、土下座をして「どんな形でもいいから劇場を存続してほしい」と涙声で訴えた。

 会見で西上社長は「歌謡劇場への提供は6月末で終了する」と発表、「夏季はお化け屋敷として活用し、9月に補強工事に入る。その後の展開はまだ白紙。観光施設らしい有効活用プランを検討する。(閉鎖は)採算もあるが、それ以上に週の残り5日間が空くのが厳しかった」と話した。

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