通天閣が立つ新世界（大阪市浪速区恵美須東）で4月20日、市電霞町線開業100周年記念イベントが行われた中で「昭和村」開村宣言を行った。主催は大阪市交通局と新世界100周年実行委員会。

新世界「昭和村」の名誉村長に「キン肉マン」の作者ゆでたまご

　新世界と通天閣（初代から）は昨年7月、基となる遊園地「ルナパーク」の開業から100年を迎えた。現在も将棋クラブ、スマートボール、老舗串カツ店など昭和レトロな雰囲気が残り観光名所になっている。

　今回は新世界の魅力をPRしようと「昭和村」開村を宣言。新世界100周年の公式キャラクターで2015年までタイアップ企画を行う漫画「キン肉マン」の作者「ゆでたまご」を初代名誉村長に任命した。

　当日は、ゆでたまごの嶋田隆司さんに、新世界100周年実行委員会から名誉村長の任命状が贈られたほか、通天閣のオフィシャルバンド「通天交響楽団」が1908（明治41）年に市電ブームに乗って作られヒットした「市電唱歌」などを歌った。

　嶋田さんは「自分が素人のときによく遊んでいた場所（新世界）の34年後に村長に選ばれるとは。キン肉マンと一緒に故郷に錦を飾れた」と話し、同委員会の松本芳夫委員長は「これからもキン肉マンや昭和に関連したイベントを仕掛けていく」と意気込む。

　同イベントでは、スパワールド世界の大温泉北側階段下に5月19日まで、1954（昭和29）年から1968（昭和43）年まで活躍した市電2201号車の車両を展示する。土曜・日曜（5月4日・5日除く）は、展示車両の車内開放（10時～16時）、レトロ縁日や大道芸（11時～16時）、万華鏡投影（日没から21時）などを行い、5月11日・12日は東北物産展（11時～15時）も開く。