通天閣の年間入場者数、130万人超える-53年ぶり

2012年度の年間入場者数が130万人を超えた通天閣

2012年度の年間入場者数が130万人を超えた通天閣

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 通天閣(大阪市浪速区恵美須東1)の2012年度(2012年4月~3月)の入場数が53年ぶりに130万人を達成したことがわかった。

通天閣展望台に鎮座する幸福の神様ビリケンさん

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 通天閣は昨年、7月に初代から数えて100周年を迎えたことに伴い、展望台(最上階)に黄金のビリケン神殿を設けるなど改装。展望台に32年間鎮座していた幸福の神様ビリケンさん(2代目)が引退し3代目と交代したほか、2階に新世界100周年の公式キャラクター「キン肉マン」のミュージアムを開設するなど大幅なリニューアルを行った。

 通天閣の入場者数は、開業の翌年1957(昭和32)年には155万人に達するなど開業当初はにぎわっていたが、1975年に20万人足らずになるなど長らく低迷気味だった。新世界かいわいを舞台にしたNHK連続テレビ小説「ふたりっ子」が1996年に放映されたころから観光客が増え、「二度付け禁止」で浸透した串カツ店が周辺に急増するなどブームが起きた。近年は、これまであまりなかった修学旅行で訪れる様子も見られる。2007年には37年ぶりに100万人を超え、以後増え続けている。

 昨年のゴールデンウイークと盆休みの時期には、展望台に登るのに最長3時間待ちも発生。現在も春休みの期間に入り、平日でもにぎわっている。

 通天閣を運営する通天閣観光の高井隆光副社長は「101周年はさらに上を目指す。101にちなんだイベントを仕掛けたい」と意気込み、「来年は『あべのハルカス』と共に新世界・天王寺エリアの活性化に共にけん引したい」とも。

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