天王寺動物園(大阪市天王寺区茶臼山町)で冬至の日の12月21日、アジアゾウ「春子」にカボチャがプレゼントされた。
古くから「冬至の日にカボチャを食べると風邪をひかない」の言い伝えに沿って、推定年齢64歳と高齢の春子に風邪を引かず長生きするようにとの願いを込めて実施した。
春子は1950(昭和25)年にタイから来園。日本の動物園の中では1カ所で飼育されるアジアゾウの飼育年数の最長記録を持つほか、国内では2番目に長生きしている。
当日は、蒸したカボチャと生のカボチャをそれぞれ1個ずつ用意。どちらを先に食べるか飼育員も観察した。蒸したカボチャを1個まるごと飲み込んだ後、生のカボチャをゆっくりと食べ来園客から拍手が送られた。
飼育スタッフは春子の現在の体調などについて「春子は年々弱ってきていて、食事中に食べ物をこぼすようになったり、歩く時にフラフラするようになった。少しでも長生きしてほしい」と話した。