通天閣(大阪市浪速区恵美須東1)展望台で創立記念日の10月28日、幸福の神様ビリケンさんの中に納入する金箔(きんぱく)で覆われたビリケンさんが初めて一般公開された。
3代目ビリケンさんを模したキャラクター「ビリケンちゃん」も登場
3代目ビリケンさんに納入する高さ約22センチの金のビリケンさん。木を彫刻し、漆を塗って金箔で覆った。製作費は約40万円。名前は一般公募から「ビリ金さん」が選ばれた。3代目ビリケンさんは、5月まで32年間鎮座していた2代目ビリケンさんと違い中が空洞の構造で胎内仏をヒントに製作を決めたという。
展望台に鎮座しているビリケンさんは足の裏をかくとご利益があるといわれているが、ビリ金さんは金箔が剥がれる恐れががあるため、ビリケンさんの横でガラスケースに展示。これから毎年、正月や創立記念日ごろの展示を予定する。
現在の2代目通天閣は1956(昭和31)年の同日に開業。今年7月、初代から数えて100周年を迎えたことを記念して展望台を黄金色にリニューアルし、ビリケンさんも新調した。
同塔を運営する通天閣観光の西上雅章社長は「金の仏像をイメージした。年を重ねるごとに良い艶(つや)が出ると聞いている」と話し、「これでご利益がパワーアップ。世界最強のビリケンさんです」と微笑む。
営業時間は9時~21時。展望料金は、大人=600円、大学生=500円、中高生=400円、小学生・幼児(5歳以上)=300円。ビリ金さんの公開は11月4日まで。