浪速区役所で7月19日、今月新世界と共に100周年を迎え、交流を始める奈良・黒滝村の村長が区長に表敬訪問を行った。同区は「新世界&天王寺動物園百年祭」を支援している。
黒滝村は、奈良県のほぼ中央に位置し、桜の名所・吉野山に隣接。村の総面積の約94パーセントを林野が占める。1912(明治45)年7月1日に誕生。主な産業は林業で人口878人。産出されるスギやヒノキは良質な「吉野材」として知られる。
新世界は、初代・通天閣と遊園地「ルナパーク」の開業が同年7月3日と、黒滝村と同じく今月100周年を迎えた。
黒滝村から、同じ100周年を迎えることで「何か一緒にできないかと」と新世界に提案。今月28日・29日に通天閣下南側駐車場特設会場で開催する「新世界100年まつり」への出展が決まった。
新世界100年まつりでは、「猪コロッケ」(180円)や「しし串」「しか串」(以上100円)など特産品を、新世界の名物・串カツにして実演販売。同村で古くから伝わる餅つき「千本づき」も29日に披露する予定。
表敬訪問では、浅野宏子区長に辻村源四郎村長が互いのロゴマークを描いた100周年記念の「透かし彫り」の額を贈った。浅野区長からは「新世界100年まつり」の公式キャラクター「キン肉マン」のグッズを進呈。会談では、今後も交流を深めていくことを話し合った。
辻村村長は「これからも末永くお付き合いしたい。村で林業の体験もできます」と話し、浅野区長は「(同区の)都会の子どもが黒滝村で体験できれば素晴らしい」とほほ笑んだ。