大阪の繁華街・新世界(大阪市浪速区恵美須東)と中心に立つ通天閣が共に7月3日、基となった遊園地「ルナパーク」の開業から数えて100周年を迎えた。
新世界は、1903(明治36)年3月1日~7月31日に現在の新世界、天王寺動物園、天王寺公園の一帯で開催された「第5回内国勧業博覧会」の跡地に1912(明治45)年7月3日、遊園地「ルナパーク」と初代・通天閣が開業したのを機に、現在までに街を形成してきた。
通天閣は当時、フランス・パリの凱旋(がいせん)門とエッフェル塔を模した高さ75メートルの鉄塔で日本一の高さだったという。1943(昭和18)年、足元の映画館・大橋座からの出火で焼かれ、大きなダメージを負い、戦時中の金属献納運動もあって翌年、解体された。1956(昭和31)年に現在の2代目・通天閣が地元商店主らの働きによって再建された。
新世界の商店主らは100周年に向け、新世界100周年実行委員会を発足。7月28日・29日に記念イベント「新世界100年まつり」を開催。公式キャラクターには、大阪出身で同地と縁のある作者「ゆでたまご」の2人に依頼して漫画「キン肉マン」とタイアップした。
100周年を迎えた同日は、通天閣に「祝100周年新世界・通天閣」と記された。通天閣前では、同実行委員会・松本芳夫委員長、通天閣観光・西上雅章社長、新世界PR大使のアイドルグループ「OSAKA翔GANGS」、通天閣オフィシャルバンド「通天交響楽団」、幸福の神様「ビリケンさん(2代目)」、新世界名誉町民で串カツをPRするキャラクター「くしたん」が記念撮影も行った。