天王寺動物園(大阪市天王寺茶臼山町)で夏の衣替えの日となる6月1日、毎年恒例の行事「ヒツジの毛刈り」が行われた。
当日は、雄1頭・雌4頭の5頭をバリカン、はさみを使い1頭当たり4~5人掛かりで約1時間掛けて毛刈りした。逃げるヒツジを飼育スタッフが必死で追い掛かける姿も見られた。
ヒツジは家畜化の品質改良で、自然には毛が抜けないという。そのため熱中症対策などの目的で年に1回、人の手で毛を刈り取ってやらなくてはならない。
刈られた羊毛は1頭約4キロ。飼育スタッフは「草地ではなく、土面で飼育しているので羊毛に土や砂が混じり質はよくないが、要望があれば学校などへの提供も考えている」と話す。
見物客からは「痛そうでかわいそう」「涼しそう」などの声も聞かれた。