近鉄不動産(大阪市天王寺区)とクラスター(東京都品川区)が1月21日、メタバース空間「バーチャル天王寺動物園」での売上金全額を天王寺動物園(天王寺区)に寄付した。
同園のアフリカ・サバンナゾーンをバーチャル空間として構築した「バーチャル天王寺動物園」は、メタバースプラットフォーム「cluster」を運営するクラスターと近鉄不動産が2023年3月にオープンした「バーチャルあべのハルカス」に続き、天王寺動物園と3社協定を結んで2024年7月にオープンした。天王寺動物園と共同で制作したアバターが装着可能な「動物のアクセサリーやアイテム」をSHOPエリアで販売しており、今回は同園の運営や動物福祉に役立ててもらおうと、アイテムなど262個の売上金全額5万8,400円を寄付した。
近鉄不動産の上席執行役員・吉野敏明さんは「バーチャル天王寺動物園」を構築した目的を「天王寺はハルカスなどの事業を展開しているので、地元の発展が目的」と話し、「今後もリアルとバーチャルを融合させる新たな街づくりに取り組み、あべの・天王寺エリアの発展に貢献していく」と意気込む。
天王寺動物園の向井猛園長は「寄付金は、飼育動物たちが健康で幸せに暮らせるよう、動物福祉の向上のために活用する」と話す。