和宗総本山 四天王寺(大阪市天王寺区)が12月25日、「PayPay」でのキャッシュレスさい銭を導入した。
PayPay(東京都港区)は2024年8月から、寄付団体や寄付サービスを運営する企業が「PayPay」の法人向けビジネスアカウントを作り、寄付を募ることができるようにした。今回、ビジネスアカウントの範囲をさい銭の対応にまで拡大し、四天王寺のほか、増上寺(東京都港区)や東別院(名古屋市)などの神社や寺院などのさい銭にキャッシュレス決済サービスを利用できるようにした。
参拝者は敷地内に設置されているQRコードを読み取り、金額を入力し送金ボタンをタップするという3ステップでさい銭を奉納する。利用には、本人確認(eKYC)の完了が必要。
四天王寺の谷口貴浩さんは「キャッシュレスさい銭の導入は神社仏閣の今後の新しいお参りのスタイルを確立することにもなる。お参りの層の世代交代が進んでいく中、古い形式にとらわれず、デジタル化を進めることにより次世代の子どもたちにも神社やお寺に気軽にお参りに来てもらえれば、日本全体の神社仏閣の底上げになる」と話す。