7月3日に100周年を迎える繁華街・新世界の喫茶店で、記念メニューが続々と登場している。
通天閣本通商店街のトラジャ産コーヒー専門店「スラウェシ・ビーンズ・ジャパン」(浪速区恵美須東1)は2月から、「びっくり珈琲」(680円)を始めた。茶道で使う茶わんにブラックコーヒー約2杯分を注ぎ、コーヒーカップにスチームミルクを注ぐ。ミルクには100周年の100をチョコレートで描く。コーヒーとミルクを好みで加減して飲む。注文客には初代通天閣のポストカードを進呈。びっくり珈琲は、昭和30年~40年に当地で人気のあったメニュー「びっくりぜんざい」から思いついたという。
その「びっくりぜんざい」は、ジャンジャン横丁近くの喫茶店「タマイチ」(恵美須東3)が昨年復活させた。丼に入ったぜんざいで、通天閣前にあった「からさき食堂」などの看板メニューだったという。
「グリルDEN・EN」(恵美須東2)は昨年11月から、高さ約30センチのルナパークパフェ(650円)を提供。ルナパークは100年前の新世界にあった遊園地の名称で、同地の酒販店が商品化した「新世界ラムネ」も使う。
新世界の喫茶店数店は活性化を目的に「新世界喫茶部」を発足。1月に1回目の会合を開き、意見交換と今後の取り組みなどを話し合った。