大阪市役所で2月13日、橋下徹大阪市長に新世界・通天閣100周年事業「新世界キン肉マンプロジェクト」推進メンバーと作者・ゆでたまごの嶋田隆司さんが表敬訪問した。
当日は、嶋田さん、浪速区商店会連盟・近藤維良会長、新世界100年まつり実行委員会・松本芳夫委員長、通天閣観光・西上雅章社長、浪速区・浅野宏子区長らが橋下市長を表敬訪問し同プロジェクトへの協力を申し出た。嶋田さんからは橋下市長にキン肉マンと並んだ市長の似顔絵を贈呈。キン肉マン談義も繰り広げられた。
「新世界キン肉マンプロジェクト」は、今年7月3日に100周年を迎える新世界の商店主などで構成する実行委員会が催す「新世界100年まつり」の目玉として推進委員会を立ち上げ、昨年より進めてきた。30~40代に浸透している同作品とのタイアップ企画は、新世界と連携を強化している日本橋商店街に属する日本橋まちづくり振興・塩田浩司社長がゆでたまごと親交があり、打診して承諾をもらった。
計画では、日本橋ストリートフェスタで百年祭&キン肉マンパレード(3月20日)、キン肉の日セレモニー(6月29日)、新世界・通天閣100周年記念式典(7月3日)、新世界キン肉マンまつり(7月28日・29日)などを予定する。併せて、キン肉マンのキャラクターのオブジェ設置やミュージアム開設なども計画。南海電鉄、阪堺電車、通天閣、スパワールド世界の大温泉も記念事業を予定する。
漫画「キン肉マン」は、超人・キン肉スグルが主人公の格闘漫画で作者はゆでたまご。コミック雑誌「週刊少年ジャンプ」の連載で1980年代にブームになった。現在は週刊プレイボーイ公式サイト「週プレNEWS」で連載中。
ゆでたまごは、大阪出身の嶋田隆司さんと中井義則さんの共同ペンネーム。中井さんは浪速区出身で父親が通天閣の建設に関わるなど新世界と関係が深い。新世界と周辺は2人が青春時代を過ごした場所だという。
前日には、嶋田さんが実行委員会メンバーと共に通天閣に登るなど新世界を視察。「新世界の串カツ店には酒好きの父親が酒を飲みたい口実でよく連れられて来た」というエピソードも披露した。
橋下市長は「通天閣は大阪のシンボル。お金をかき集めるのが僕の仕事。キン肉マンで人を集めてほしい」と話し、新世界には「スマートボールや串カツを食べにいくこともある」とも。リニューアル工事中の通天閣・西上社長からは「今年日本一高いスカイツリーができるが、通天閣は日本一面白い塔にする」と意気込む。