新世界でロケを行った映画「新世界の夜明け」が10月29日から、シネ・ヌーヴオ(西区)で劇場公開される。
昨年12月に新世界でロケを行い、2月に完成した同作品。監督は北京で「それから」、香港で「マジック・アンド・ロス」を製作したリム・カーワイ監督。主演は史可(シー・カー)さん。小川尊さん、宮脇ヤンさん、友長光明さんらが出演。撮影には新世界町会連合会が協力した。
ストーリーは、中国人女性が大阪で最高なクリスマスを過ごそうとするが、新世界にたどり着きイメージの違う「日本」と知らない「中国」に遭遇する一日一晩の物語。
企画を募集し助成する「シネアスト・オーガニゼーション大阪」に選ばれて製作された同作品。第7回大阪CO2上映展では観客賞と技術賞に選ばれた。
脚本・編集も手掛けたリム監督はマレーシア出身。大阪大学を卒業後、通信会社で6年間エンジニアとして働いた後に中国などで映画を学んだ。現在は大阪市内在住。映画を撮りたいと思ったのは学生のときからで、働いているときに年間500本以上の映画を見たという。同作について、「アドベンチャー、アクション、笑いなど幅広い要素がある。新世界は昔ながらの人情味のある街」と話す。
シネ・ヌーヴォの上映時間は、10月29日~11月4日=10時30分~・20時40分~、同5日~11日=20時40分~(6日は休映)。初日は舞台あいさつも予定。11月12日からはシネ・ヌーヴォXでも上映する。